日程:2005年11月17日(木)午後~18日(金)
会場:高知グリーン会館
  〒780-0870 高知市本町5-6-11
  電話:088-825-2701
  交通:JR高知駅より土佐電鉄「県庁前」下車、南へ徒歩1分
  webページ:http://www.shikoku.kokuyurin.go.jp/others/yado/green.htm
特集:高齢者/子どものためのインタフェース,および一般
発表申込締切:2005年 9月 16日 26日まで延長しました.
原稿締切:2005年 10月 24日頃
プログラム
11月17日
●高齢者向けインタフェース[13:00~14:00]
(1)アルゴゲームを用いた高齢者の認知特性の把握と高齢者のためのインタフェースへの応用
  森亮太(和歌山大学大学院), 山岡俊樹(和歌山大学)
アルゴゲームという論理的思考を要するカードゲームを用いて 、楽しんでもらいながら高齢者特有の認知特性を把握した。そ の結果、高齢者の思考アルゴリズムは、ある一定の情報量の影 響をうけると、おもに短絡的ともいえる思考におちいることが わかった。この事実から今後の高齢者のためのインタフェース のあり方について検討した。
(2)障害者・高齢者・幼児の利用に配慮したテーブル型バリアフリー情報端末
  矢入(江口)郁子、小山慎哉、楠房子、西村拓一、猪木誠二(NiCT)
筆者らは、障害者・高齢者・幼児など、全ての人たちが利用可能な、 グループウェアとしてのテーブル型バリアフリー情報端末の実現を 目指して研究を行っている。本原稿では、(1)赤外線に変調され 映像中にプロジェクションされた音声を、画面をタッチしながら指に 装着した受信機で復調して聞く、視覚障害者とその他のユーザが いっしょに使用可能な端末のプロトタイプ:MultiAudible、(2)積層を 検出可能なRFIDタグとタッチパネルによるマルチなタッチインタラク ションを用い、高齢者や幼児もその他のユーザといっしょに使用可 能な端末のプロトタイプ:MultiTouchableを紹介する。
●招待講演 [14:10~15:40]
「子供とどうコミュニケートするか」
  佐藤雅彦教授(慶応大学)
●子供向けインタフェース[15:50~17:50]
(3) stamp-on: 幾何形態でモノや動きを連想させる玩具
  前田友佳、鍛冶英紀、楠 房子(多摩美大)
本研究では複数の子供たちのインタラクションを支援する メディアテーブルを用いた玩具stanp-onを紹介する。 stanp-on は、簡単な幾何形態からいろいろなモノへと発展していく過程でこど もたちの想像をふくらますことを目的とする。本稿では、stanp-onを実際に子供 たちに使用してもらった実験の評価分析をもとに玩具としての有効性について述 べる。
(4)対面環境におけるコミュニケーションの活性を目的としたインタラクティブコンテンツの実装と評価
  村松泰起、鍛冶英紀、楠房子(多摩美大)、矢入郁子(NiCT)
筆者らはユーザ同士が顔を向き合わせた環境下におけるコ ミュニケーションの活性化を目的に研究を行っている。本原稿では積層を検出可 能なRFIDタグとタッチパネルを用いたテーブル型端末のプロトタイプ: MultiTouchableを利用し、複数ユーザが互いに持ち寄った写真を基にコミュニ ケーションを構築するインタラクティブコンテンツとその評価実験について述べる。
(5) クレイアニメ制作のためのインタフェース
  石戸奈々子(CANVAS)、山本吉伸(産業技術総合研究所)
子どもたちが積木で遊ぶようにブロックを組み合わせるだけでアニメーショ ンを制作できるインタフェースの提案。ブロックにクレイアニメの構成要素を 表現するための文法を定義し、ブロックの組み合わせでアニメーションが生成さ れるシステムを実装する。
(6) 子供向けビジュアル言語Viscuitとそのインタフェース
  原田康徳 (NTT CS研)
子供でも簡単にプログラムを楽しむことができるViscuit(ビスケット)の紹介と そのインタフェースについて.
11月18日
●バリアフリー [10:00~12:00]
(8) 手の動きの最小化を図った"レバースクロール"の提案
  土田知章,任 向実(高知工科大)
現在,多くの携帯情報端末用のペン入力操作は,従来のマウスを基にしたものがその まま流用され,"手が疲れやすい"問題が発生する.そこで本研究ではスクロール機 能に着目し,手の動きの最小化を図った"レバースクロール"を提案している.これ は内円と外円で構成されジョイスティックのような操作感覚でスクロールできる.評 価実験の結果,本機能は二次元方向のスクロールタスクと手の疲労度において従来の スクロールバーより有効であることを確認した.
(9) 発話障碍者のための自然対話支援システムの開発
  梅舟柄安(芝浦工大)
発話障碍者は、人とコミュニケーションをする時に不自由を感じる事が 少なくない。コミュニケーションを支援するための機器は数点あるが、 思った事を言葉として発するまでにタイムラグが生じる、機器が見えて しまう等、普通の自然な対話とは異なる不自然な部分が多い。 そこで、発話障碍者が、言葉の不自由を感じる事なく積極的に自分を アピールしたり、人と自然に対話したりする事を支援するプロトタイプを 開発した。
(10)音声リモコン方式を用いた家電操作の試作と検討
  吉田 諒、安村通晃 (慶大)
近年の家電製品は液晶パネルなどを用いた視覚に頼った操 作を必要とするものが多く存在する。そのような場合、視覚障害者 や高齢者など、視覚による情報入手に制限のあるユーザーにとっ て、それらの操作は困難を多く伴っていると考えられる。  本研究では、視覚障害者に対しヒアリング調査やアンケート 調査を行ない、視覚障害者が家電製品に対してどのような問題点を 抱えているかを明らかにすると同時に、その問題点を解決するための インタフェースを提案する。特に、音声認識と音声合成による 音声リモコン方式を用いた家電操作の試作および評価を行なったので, 報告する。
(11)テンキー方式を用いた家電操作の試作と検討
  吉田 恵、安村通晃 (慶大)
 家庭用電化製品におけるリモコン操作は、 視覚情報以外のフィードバックが不足しているために 視覚障害者や高齢者などのユーザーにとって、 それらの操作は多くの困難を伴っていると考えられる。  本研究では、視覚障害者に対しヒアリング調査やアンケート調査を行ない、 視覚障害者が家電製品に対してどのような問題点を抱えているかを 明らかにすると同時に、それらの問題を解決するためのインタフェースとして、 触覚的な入力と音声フィードバックによるテンキー方式を用いた家電操作を 提案する。今回はその試作及び評価を行ったので報告する。
●インタフェース一般(1)[13:15~14:15]
(12)不思議さの伴うインタフェースの可能性
  藤木 淳(九大)
概要:本研究では積み木と塗り絵の融合するソフトウェア玩具「はいぱーぺいん と」を試作した。「はいぱーぺいんと」は、コンピュータの利点を生かし積み木 と塗り絵の融合する新しい玩具表現によりその両方の学習効果を期待する。また、 ソフトウェア表現された玩具は触れることができないが、我々は逆にその2次元 と3次元の差異をインタフェースに取り込み、そこから生み出される不思議さに よる子供の向上心を期待する。そして、その不思議なインタフェースがもたらし た効果をユーザ評価から考察する。
(13)問題の可聴化表現における音の属性と解きやすさとの関係
  城 一裕、中小路久美代(東大)
我々は,どのような音の特性が,音を利用した表現形態の 理解や操作のし易さに影響を与えるかを調査することを 目的として,可聴化表現したハノイの塔の問題を利用した 観察実験をおこなってきている.本稿では,新たに得られた 知見を報告し,音による表現を利用したインタラクション デザインへのガイドライン構築へ向けての考察をおこなう.
●インタフェース一般(2)[14:30~16:00]
(14)鍵盤奏者のための小型鍵盤楽器を用いた文字入力インタフェースの設計と実装
  竹川佳成、寺田 努、西尾章治郎(阪大)
近年,計算機の小型化や高性能化に伴い,ユーザが計算機を 常に身に付けて持ち運ぶウェアラブルコンピューティングに 対する注目が高まっている.これまでに提案されてきた ウェアラブル環境用のインタフェースは,あらゆるユーザ向けに 設計されたものが多く,敷居の低さと入力速度を両立させたものは 存在していなかった.そこで,本研究では特に鍵盤奏者を対象とし, 鍵盤や鍵盤奏者の性質を考慮した,文字入力インタフェースを提案する.
(15)文字アニメーションの自動合成の試み
  水口 充(NICT)、田中克己(NICT/京大)
文字アニメーションは文字の位置や大きさなどの属性を 時間的に変化させることによって文字情報を映像的に 表現する手段であり、近年では映画やテレビやゲーム などで多様されている。文字アニメーションは動きに よる暗示的な意味表現が可能であるので、情報の取捨選択を 支援することが期待できる。本稿では文字のアニメーション 表現のパタンを分析し、文字に適切なアニメーションパタンを 自動的に付与して再生するシステムを試作したので報告する。
(16)協調学習における相互参照可能な電子ノートの更新を動的に反映する手法
  衿木高広、濱地優希(阪大)、倉本 到(京都工繊大)、萩原兼一(阪大)
PC上で電子ノートを作成して共同利用できる環境を考える. 他人のノート内容を自分のノートにコピーして編集でき, またコピー後に他人がノートを変更した場合は 通知・反映できるシステムを提案する. またノート内容の履歴を管理することで, 他人のノートの任意の版の内容を自分のノートに記すことができる. さらにノートの取り込み経路もシステムが管理することで, 自分のノートを取り込んだ人間が どのようなノートを作成したかも検索できる.
発表募集
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照会/申込先
ATR知能ロボティクス研究所 小作浩美
E-mail: sighi116@fw.ipsj.or.jp