日程:2006年1月13日(金)
会場:産業技術総合研究所つくば本部・情報技術共同研究棟1階交流会議室
  〒305-8568 茨城県つくば市梅園1-1-1
  マップ1:http://www.aist.go.jp/aist_j/guidemap/tsukuba/tsukuba_map_main.html
  マップ2:http://www.aist.go.jp/aist_j/guidemap/tsukuba/center/tsukuba_map_c02.html
特集:誘うインタフェース(Inviting Interface)、および一般
発表申込締切:2005年11月11日 16日まで延長しました
原稿締切:2005年 12月 20日頃
プログラム
●特集:誘うインタフェース(1) [09:40~10:30]
(1)円錐状の光を用いた低コストで汎用性の高い三次元ポインティングデバイスの提案
  和田将,佐藤喬,多田好克(電通大)
本研究では円錐状の光を発する光源の位置と姿勢を,平面への投影二次曲線により求める方法を提案する。本デバイスでは光源をポインティングデバイスと見立てることによって6自由度を持つ入力装置を実現している。投影像の取得には一般に普及しているUSBカメラを用い、また、光源にはペンの形状をした物を用いる。全体の構造が簡素であり低コストで製作できる事から汎用的な応用も容易である。今回の発表では、本デバイスの実装法、提案手法の有用性について議論する。
(2)万華鏡方式音合成法を使用した音表現作成インタフェース
  貝田真啓,相川清明(東京工科大)
本発表は,音を表現するための新しいインタフェースを実現するために万華鏡の鏡像特性を音合成に利用した万華鏡方式音合成法を使用した.本インタフェースでは万華鏡における鏡面や対象となるパーティクルのパラメータをGUI上で操作し,結果として生じる鏡像のパラメータを音のパラメータに対応させて音を生成する.
●入力インタフェース [10:40~11:55]
(3)屋外拡張現実感のための縦方向の直線エッジ用いたパノラマ画像との位置合わせ
  児玉真吾,吉高淳夫,平嶋宗(広島大)
屋外拡張現実感(屋外AR)の研究の重要な課題として,入力画像とパノラマ画像の位置合わせがある.本研究では,屋外ARにおける主要な注釈対象として人工物があり,人工物においては直線成分が多く含まれることに着目し,縦方向の直線エッジを用いた位置合わせ手法を提案する.本手法は従来に比べ,(1)実時間性に優れている,(2)ユーザの立ち位置にロバストである,という特性があり,屋外ARにおける人工物に対する注釈の実現において有効であると考えている.
(4)タッチ画面におけるバブルカーソル状適応型キーボードの提案
  遠藤裕貴,郷健太郎(山梨大)
タッチ画面での文字入力は,速さや正確さが求められる基本的なタスクである.従来研究では,タッチ画面上のソフトウェアキーボードで指による文字入力を行う場合,ハードウェアキーボードよりも単位時間当たりの入力単語数が減少することが示されている.この問題は,キーの位置が触覚的に確認できないことと,キー押下に対する触覚的・視覚的フィードバックが得られにくいことに起因すると考えられる.そこで本研究では,適応型ユーザインタフェースと視覚的フィードバックの特徴を組み入れた,高速で正確な入力を目指したタッチ画面キーボードの提案を行う.
(5)Development of Romanized Input Methods for Myanmar Language SMS
  Ye Kyaw Thu(早大)
SMS for Myanmar language is necessary for local people. But there is no efficient input method for a mobilephone at present. Therefore, this paper is an attemptto outcome efficient Romanized input method for MyanmarLanguage SMS.
●招待講演 [13:00~14:15]
計測を拒む美と快をいかに測るか~感性の脳機構イメージング~
  本田学(国立精神・神経センター)
●社会的インタフェース [14:15~14:30]
(6)無電源白杖と視覚障害者誘導用ブロックを利用した音声支援システムの開発
  藤吉賢,坂本和彌(アルファシステムズ),西村拓一(AIST)
我々は,白杖を高度化した無電源白杖,及び視覚障害者誘導用ブロックを高度化した専用ブロックを用いることにより,視覚障害者に対して,位置と向きに依存した音声支援を可能にするシステムを提案した.本論文では,試作したシステムを使って,視覚障害者を対象にユーザビリティ向上を目的とした評価実験を行い,問題点や要求の抽出を行った.さらに,これらの実験で得た問題点,要求等を解決するための実装を行ったので報告する.
(7)From human interface to human interaction: activating community with real-world technology
  Tom Hope,Noriyuki Fujimura,Masahiro Hamasaki,Yutaka Matsuo,Takuichi Nishimura (AIST)
This paper describes issues related to ‘real-world’users using the interface of a community support system. The system, which is designed to enable users to join a community and build that community through interaction with each other, relies on users understanding and utilizing its interface. This paper provides a description of the interrelationship between users’ actions, a real-world setting and user community.
(8)局所位置関係を用いたトポロジー推定法の提案とシミュレーションによる特性評価
  並松祐子,宮崎伸夫(アルファシステムズ),松尾豊,中村嘉志,西村拓一(AIST)
本論文では、実世界のコンテクストを反映させた情報支援を行うために、オブジェクト同士の局所的な位置と向きの関係を取得し集積することでトポロジーを推定する手法を提案し、本手法の特性を理論的に解析する。また、多数のオブジェクトを用いたシミュレーション実験により数種類の利用シーンに応じて必要となるデバイス特性を明らかにする。
●特集:誘うインタフェース(2) [14:40~16:20]
(9)1点キャリブレーションによる視線計測とその応用
  大野健彦(NTTサイバーソリューション研究所)
ユーザがディスプレイ上の1点を注視するだけで個人キャリブレーションが完了する,新規な視線計測法を提案する.本手法は視線計測に要する労力を大幅に軽減し,視線計測の応用分野が拡大することが期待される.本稿では計測法および,応用例として注視に基づく情報提示システムについて述べる.
(10)動画再生中における刺激提示の色の誘目性と配置に関する考察
  橋本圭輔,牛木一成,中村誠,渡邉岳彦,小河原成哲(NTTコムウェア)
色には誘目性という性質があり, 暖色や個人が好きな色に対して視線が向く傾向が知られている. また, 人の視線の動きは刺激の配置の影響も受ける. 左方向から右方向, 上方向から下方向への視線の移動が生じやすいことも知られている. IP配信による動画視聴が普及の兆しをみせ, インターネット広告が一層の注目を集めている. 動画の再生中に視線の性質を利用した広告を提示できれば, 有効な広告表示技術が確立出来ると考えられる. そこで, 動画とともに様々な刺激を提示した場合に配置や色が視線に与える影響を視線計測から考察した結果を報告する.
(11)「見立て」によるインターラクティブシステム構築のためのデザイン要件
  有賀義之,檜林勇吾,工藤芳彰,古屋繁(拓殖大)
人工物への愛着や親近感の表れとして,蒸気機関車の調子の悪さを,人の疲労感に「見立て」話しかけることがある。このとき,「見立て」ることで人と人工物のあいだにインターラクティブな関係ができあがっている。本論は,この「見立て」を利用して,人工物を人に「見立て」て,インターラクティブな関係を構築することのできるシステムに,どのようなデザイン上の要件が必要であるかを明らかにした。この結果,内在する因子と外観上の因子の組合せのパターンを抽出することができた。
(12)相手の視線に応じるロボットの視線の評価
  吉川雄一郎,篠沢一彦(ATR),石黒浩(阪大/ATR)
人間同士のコミュニケーションにおいて,視線は意図の伝達や会話の調節など,重要な役割を持つことが知られている.ヒューマンコンピュータインタラクションの従来研究においても,視線を制御することの効果が示されているが,相手の視線の動きを考慮した枠組みの研究は少ない.そこで本研究では、ロボットの視線を対面する人間の視線によって変化させる方法を提案し,被験者実験の結果からその効果を報告する.
●特集:誘うインタフェース(3) [16:30~17:45]
(13)TV番組推薦システムの構築とその有用性の検証
  土屋誠司(三洋電機),佐竹純二,近間正樹,上田博唯(NICT),大倉計美,蚊野浩,安田昌司(三洋電機)
我々は,ユーザが視聴するTV番組の履歴を基に,ユーザの好むTV番組を推薦するシステムの開発を行っている.本システムは,EPGから得られる言語情報(タイトル名,出演者名,番組概要文章)を利用して,ユーザの嗜好を推定し,ユーザが好むと思われるTV番組を推薦する.本発表では,システムをNICTのユビキタスホームにおける実サービスとして実装し、生活実証実験の中でテスト運用した結果に基づいて、その有用性とシステムがユーザの嗜好に与える影響などについて検討を行う.
(14)ロボットを用いた対話インタフェースにおけるサービス実行理由説明機能
  佐竹純二(NICT),土屋誠司(三洋電機),小林亮博,近間正樹,上田博唯(NICT)
センサと家電品がネットワークで統合制御されるユビキタスホームにおいて、ユーザの状態や行動を解析し、インタフェースロボットとの対話を通じて、コンテクストアウェアな生活支援サービスを提供する。また、サービスを実行した理由を説明する機能により、ユーザにサービス内容を理解させ、ユーザの反応からサービスの必要性やユーザの嗜好の学習を行う。本発表では、TV番組推薦の理由説明機能を実装し、ユビキタスホームでの生活実証実験を行った結果について報告する。
(15)親和行動導入による実用的ホームロボットインタフェースの研究-ユーザの言葉で操作・通知するインタフェース-
  山本大介,土井美和子,松日楽信人(東芝),上田博唯(NICT),木戸出正継(奈良先端大)
情報家電の普及に伴い、ユーザが音声で自然に操作できるインタフェースが望まれている。しかし現状、音声の誤認識は避けられず、また決った指示語以外は受け付けられない。本研究では、間違っても許され次第に言葉を覚える幼児を参考にした親和性をロボットに導入しこの解決を図っている。本発表では、誤認識が許されるうちに、幼児が言葉を覚えるようにロボットがユーザの音声指示語を獲得する方法とその評価について報告する。
●研究所見学 [17:45~18:30]
参加募集
申し込み方法
下記内容を記した電子メールを下記照会/申込先までお送りください.メールの題名(subject)の先頭には半角英数字で [HI117:entry] を付けてください. 受理したものに関しては返信メールをお送りします.送付した後 5 日経過しても返信が届かない場合は再度電子メールで問い合わせください.
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HI研究会(第117回)発表申し込み

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照会/申込先
筑波大学コンピュータサイエンス専攻 志築文太郎
E-mail: sighi117@sighi.jp