第123回ヒューマンコンピュータインタラクション研究会
日程:2007年5月11日(金)
会場:産業技術総合研究所臨海副都心センター 会議室1(別館 バイオ・IT融合研究棟11F)
〒135-0064 東京都江東区青海2-42
http://unit.aist.go.jp/waterfront/jp/access_map/index.html
特集:インタラクションデザイン:理論と実践
発表申込締切:2007年3月10日
原稿締切:2007年4月11日頃
会場:産業技術総合研究所臨海副都心センター 会議室1(別館 バイオ・IT融合研究棟11F)
〒135-0064 東京都江東区青海2-42
http://unit.aist.go.jp/waterfront/jp/access_map/index.html
特集:インタラクションデザイン:理論と実践
発表申込締切:2007年3月10日
原稿締切:2007年4月11日頃
招待講演(16:25-17:40)
"Users, participants, and members: Social science and the
design of public space interactive media" by Elizabeth F Churchill (Yahoo! Research)
特別講演(10:00-11:00)
「インタラクティブツールによる<もの>と<こと>の支援研究:捉え方,進め方,評価の仕方に関する考察」 by 中小路 久美代 (SIGHCI主査 SRA-KTL/東大)
ご案内
情報処理学会ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI)研究会の第123回研究発表会を5月11日に開催いたします。なお、当研究会は今年4月「ヒューマンコンピュータインタラクション研究会」に改称し、その最初の研究発表会となります。
20世紀に端を発する情報処理技術の進展は、人間の行動や生活をより便利で豊かなものにし、人間に新たな発想や発見をもたらすことを可能にしてきました。今世紀、情報処理によって実現できる生活様態や交換される情報量そのものが急速に増大する中、人間と情報との関わり=「インタラクション」の重要性がますます高まっています。このような観点から、新名称での研究会スタートと併せ、本研究発表会のテーマを「インタラクションデザイン:理論と実践」として、人間と情報の関わりがどのようにあるべきか、また、その関わりが人間にどのような変革をもたらすのかについて議論したいと思います。
今回、HCI研究会への改称記念の第一回目の招待講演として、Elizabeth Churchillさん(Pricipal Research Scientist, Yahoo! Research)に御講演いただきます。ChurchillさんはCHI, CSCW, UISTなどで活躍されている方で、ACM SIGCHI の Vice Presidentも務めていらっしゃいます。コミュニケーションに関する研究者であり、またデザイナーであり、特にComunity、Communication、Collaborationなど 「C」で始まる社会的なものに関心をお持ちで、それをサポートするデザインやテクノロジーに興味をお持ちです。モバイルワークや公共スペースのポスターなど、多様な範囲にわたって研究をされてきており、心理学、認知科学、パーベイシブコンピューティングからVRまで、幅広い領域で造詣をお持ちのため、幅広い知見からインタラクションデザインについての講演をしていただけると思います。 http://elizabethchurchill.com/
また特別講演として当研究会の主査である中小路(SRA-KTL/東大)より「インタラクティブツールによる<もの>と<こと>の支援研究」というタイトルで講演も行います。
20世紀に端を発する情報処理技術の進展は、人間の行動や生活をより便利で豊かなものにし、人間に新たな発想や発見をもたらすことを可能にしてきました。今世紀、情報処理によって実現できる生活様態や交換される情報量そのものが急速に増大する中、人間と情報との関わり=「インタラクション」の重要性がますます高まっています。このような観点から、新名称での研究会スタートと併せ、本研究発表会のテーマを「インタラクションデザイン:理論と実践」として、人間と情報の関わりがどのようにあるべきか、また、その関わりが人間にどのような変革をもたらすのかについて議論したいと思います。
今回、HCI研究会への改称記念の第一回目の招待講演として、Elizabeth Churchillさん(Pricipal Research Scientist, Yahoo! Research)に御講演いただきます。ChurchillさんはCHI, CSCW, UISTなどで活躍されている方で、ACM SIGCHI の Vice Presidentも務めていらっしゃいます。コミュニケーションに関する研究者であり、またデザイナーであり、特にComunity、Communication、Collaborationなど 「C」で始まる社会的なものに関心をお持ちで、それをサポートするデザインやテクノロジーに興味をお持ちです。モバイルワークや公共スペースのポスターなど、多様な範囲にわたって研究をされてきており、心理学、認知科学、パーベイシブコンピューティングからVRまで、幅広い領域で造詣をお持ちのため、幅広い知見からインタラクションデザインについての講演をしていただけると思います。 http://elizabethchurchill.com/
また特別講演として当研究会の主査である中小路(SRA-KTL/東大)より「インタラクティブツールによる<もの>と<こと>の支援研究」というタイトルで講演も行います。
プログラム
--5月11日(金)--
●特別講演[10:00-11:00] 座長:青木 恒(東芝)
(1) インタラクティブツールによる<もの>と<こと>の支援研究:捉え方,進め方,評価の仕方に関する考察
中小路 久美代 (SIGHCI主査 SRA-KTL/東大)
これまで,人間のアクティビティを支援するためのインタラクティブツールの研究が数多くおこなわれてきています.しかしながら,ツールが,その利用によって人間にある種のスキルを獲得させるものなのか(筋肉を鍛える「ダンベル」),ツールを利用することによって既存の方法論やプロセスをより効果的に実施できるようにするものなのか(より速く走れる「ランニングシューズ」),あるいはこれまでになかった思考過程の体験を可能とするものなのか(「スキー体験」を初めて可能とする「スキー」)の区別がされないまま, その是非を問うような研究も少なくないように思います.本講演では,ツールと人間との関係を見直しながら,「インタラクティブシステム研究」の在り方について,考察してみたいと思います.
●セッション1:インタラクションデザイン:理論と実践(1)[11:15-12:30]
座長:志築文太郎(筑波大)
座長:志築文太郎(筑波大)
(2) 動的メディアによる体験的認知モードへの影響に関する定量的実験
MUHD DZULKHIFLEE HAMZAH,田野 俊一,岩田 満,橋山 智訓(電通大)
情報技術の発展により,動画やアニメーションのような動的メディアが容易に作成
できるようになり,デジタル教材や発表用スライドなどで幅広く使用されている.
しかし残念ながら,最近ではこのような動的メディアは人間の認知モードに悪影響
を与え,人間の知的活動を妨げるという問題点が認識されつつある.本研究では,
動的メディアがどのように人間の体験的認知モードに影響されるかを分析し,この
問題点を定量的に明らかにした.
(3) Wikiの起源と進化
江渡 浩一郎(産総研)
WikiWikiWeb(Wiki)は,1995年にWard Cunninghamによって開発されたインター
ネット上のコラボレーション・システムである.現在では,インターネット上
の百科辞典Wikipediaなどで広く知られるようになった.しかし,Wikiは柔軟
で幅広い特徴を持つシステムであるため,どのような性質がこのようなコンテ
ンツ生成を支援しているのかは,まだあまり理解されているとは言い難い.そ
こで本論では,Wikiのもっとも基本的な性質は何かを明かにするために,Wiki
がどのような経緯で誕生し,進化してきたのかのサーベイを行う.
(4) 傘連判状を採り入れたコミュニケーションプロトコル
西田健志,五十嵐健夫(東大)
匿名による発言は議論への積極的な参加を促す一方で、
責任の所在を曖昧にするため、実名を伴う参加に比べて軽んじられやすい。
それに対して我々は、伝統的な署名技法である傘連判状を採り入れることで、
議論への参加しやすさと発言責任・発言力の確保の両立を可能にする
以下のようなコミュニケーションプロトコルを提案する。
まず、参加者は匿名で発言して加盟者を募る。
加盟者が十分な人数集まった場合には、
加盟者全員の名前が傘連判状の形で公開される。
●セッション2:インタラクションデザイン:理論と実践(2)[13:50-14:40]
座長:加藤直樹(学芸大)
座長:加藤直樹(学芸大)
(5) 彩色意図にもとづく色覚異常者のための再配色システム
増田 萌,脇田 建(東工大)
彩色文書によるコミュニケーションにおいて色覚異常者が正常者と同様の彩色効果を感じられるよう再配色するシステムを実装した。色覚異常者の得られる効果が作者の意図した彩色効果に最も近い配色を探索する。この最適化問題は目的関数が非線形多変量の局所解の複数存在する関数となり得るため、マルコフ連鎖モンテカルロ法のレプリカ交換法により計算する。
(6) 映像ブックマーク検索における字幕からの検索キーワード推定
岡本 昌之(東芝)
視聴中に興味ある箇所でブックマークボタンを押すことにより映像シーンに関連
する情報を検索するユーザインタフェースである「映像ブックマーク検索」を提
案する.本UIでは,テレビの情報番組のクローズドキャプションを解析してWeb
検索に利用可能なキーワードを推測するとともに,キーワードの意味に応じた検
索サービス・検索クエリを切り替える.本稿では,ブックマーク時刻からユーザ
が検索要求するキーワードの推測手法を提案し,精度評価結果を報告する.
●セッション3:インタラクションデザイン:理論と実践(3)[14:55-16:10]
座長:水口 充(情報通信研究機構)
座長:水口 充(情報通信研究機構)
(7) Blog記事を利用した映像視聴支援システム"コミュテンツ(TM)"の開発
筒井秀樹 (東芝)
映像を見ながらシーンに関するクチコミ情報を交換する、新しいスタイルの映像
視聴支援システム「コミュテンツ」を開発した。本システムは利用者が視聴して
いるDVDのシーンに関する感想を、ブログシステムを利用して共有し、映像と
同期して表示する。ユーザが個別に所有するDVDから抽出した特徴量を基に同
定を行うことで、コンテンツを共有することなく感想だけを共有する。モニタに
よる実証実験を行い、本システムの効果を確かめた。
(8) 食材の優先度を考慮した料理レシピの検索
塩澤秀和,三田村祐介(玉川大)
最近、料理レシピを検索するためのソフトウェアやウェブ
サイトが注目を集めているが、食材からレシピを検索する手法はキーワードサー
チのみが主である。本研究では、料理レシピの検索にDynamic Queries と呼ばれ
る手法を応用することによって、ユーザが利用したい食材の名称だけでなく、そ
れらの優先度(重要度)を簡単に入力し、検索結果の対話的な絞込みができるよ
うにするユーザインタフェースを提案する。
(9) Editable Web Browser: 編集操作の伝播によるウェブ閲覧支援
中村聡史,山本岳洋,田中克己(京大)
本研究は,ユーザがウェブページを閲覧している際に,削除や強調とい
った編集操作を可能とするものである.ユーザは削除および強調操作を
利用することより操作対象が必要であるか,不要であるかといったこと
を明示的にシステムに伝える.一方,システムは編集内容からユーザの
意図を推定し,コンテンツ全体に対して伝播させることでコンテンツを
修正する.本システムの実現により,検索結果のリランキングや掲示板
からの不要な投稿の削除などが手軽に利用可能となる.
●招待講演 [16:25-17:40] 座長:中小路久美代(東大/SRA先端技術研究所)
(10)Users, participants, and members: Social science and the design of public space interactive media
Elizabeth F Churchill (Yahoo! Research)
Historically Human Computer Interaction has drawn on cognitive models of human information processing. The focus of this approach is the individual “user” at the interface.
However, in recent years the growth of interactive digital media and social networking sites has led researchers to turn to a view of “the user” as part of a social and cultural context, and to draw on theories that address social and cultural aspects of human action and interaction. In this talk, I will illustrate how we drew on both cognitive and social interaction theories when designing the installation of a number of interactive
community displays in public places. While the underlying technology remained the same for each installation, social and cultural aspects of settings inspired the provision of different interactive interface elements. Through description of this work, I will illustrate how socially oriented experience- and activity-based theories of interaction drove the design and evaluation of the technology, and illuminated our understanding of interactive media sharing in physical and digital public places. I will end with discussion of how these grounding theories and principles are being drawn on as part of the emerging area of Media Experience Research.
研究発表会への参加方法
特に参加申し込みは必要ありませんので、当日会場までお越しください。
発表募集(〆切りました)
申し込み方法
下記内容を記した電子メールを下記照会/申込先までお送りください.メールの題名 (subject)の先頭には半角英数字で [HCI123:entry] を付けてください.
受理したものに関しては返信メールをお送りします.送付した後 5 日経過しても返信が届かない場合は再度電子メールで問い合わせください.
------------------------------------- HCI研究会(第123回)発表申し込み 題名: 著者名(所属): 連絡者名: 連絡者住所: 電話番号: Fax番号: Email: 概要(200文字程度): -------------------------------------
照会/申込先
所属 名前
E-mail: sighci123@sighci.jp (@は半角に置き換えてください)
E-mail: sighci123@sighci.jp (@は半角に置き換えてください)
SIGHCI123担当
主査:中小路久美代(東大/SRA-KTL)
幹事:青木恒(東芝)/加藤直樹(東京学芸大)/河野恭之(関学大)/志築文太郎(筑波大)/水口充(NICT)
担当運営委員:新西誠人(リコー)/中村嘉志、西村拓一(産総研)
幹事:青木恒(東芝)/加藤直樹(東京学芸大)/河野恭之(関学大)/志築文太郎(筑波大)/水口充(NICT)
担当運営委員:新西誠人(リコー)/中村嘉志、西村拓一(産総研)