日程:2007年7月6日(金)午後~7月7日(土)
会場:マリンヒルホテル小樽
  〒047-0154 小樽市朝里川温泉1-112-1
  http://www.sempos.or.jp/otaru/index.html
特集:しっかり/かっちりインタラクション
併催:HCIP12
発表申込締切:2007年 5月18日(金)
原稿締切:2007年 6月13日(水)(必着!)

招待講演(16:25-17:40)
園山隆輔氏(T-D-F)
「しっかり/かっちりロボットデザイン~インタラクションデザインのススメ~」

ご案内
インタラクティブシステム(ロボットなどの身体性を伴うシステムを含む)の実現 において,ユーザとシステムとの間に「しっかり・かっちり」とした関係を築くこ とが鍵となる場合が多々あります.今回の HCI研究会では,「しっかり・かっちり としたインタラクション」の必 要要素や実現技術を参加者間で共有することを目的 として,涼しい小樽 にて合宿形式で議論することとしました.その議論のタネとな るような発表,およびHCI一般に関わる研究発表を広く募集します.
あわせて恒例となりましたHCIP12を開催します.とかく「通すのが難しい」と言われる HCI分野のジャーナル論文について,コミュニティ全体で研究をどのように論文化し, 成果を評価し合うようにしてゆくかを議論し共有したいと考えています.多くの方々 のご参加を期待します.

プログラム
一部変更しました.(2007.7.4)
--7月6日(金)--
●14:00-16:00 セッション1:しっかり/かっちりインタラクション(1)
(1)データと音との対応付けを試行するための環境の提案
 城一裕,山本恭裕(東大),中小路久美代(東大/SRA-KTL)
聴覚インタラクションデザインを目 的として,データと音との様々な対応付けを試すための環境を提案する.本環境は,データセット,サウンドプリミティブ,データアダプ タ,の3つのパートから構成されており,各パートをつなぎかえ ることで,データに対して多様な音を対応付けて聞くことができる.本 論では,これら3つのパートの詳細を説明し,毛筆のストローク データと音を対応付けた例を示す.
(2)効果音によるタッチセンサへの押下感提示の研究
 木村朝子(PRESTO/立命館大),大町英之,柴田史久,田村秀行(立命館大)
近年,公共設備などでタッチセンサやタッチパネルなどの入力装置をよく見かけるようになった.しかし,これらは押しボタン型のスイッチと比べ押下感がなく,簡単な電子音で入力状態を確認するというものがほとんどであり,正しく操作できたという安心感に欠けるという問題がある.本研究では,効果音の工夫のみによってタッチセンサの利用者に押下感を与えることができるかどうか調査したので報告する.
(3)音声とテキストが混在するマルチモーダル・マルチスレッド・チャットシステムの試み
 小倉加奈代,西本一志,小林智也,杉山公造(北陸先端大)
本稿では,音声,テキストの2種類の入力手段を有し,日常音声対話がもつ「話者交代規則」の制約に縛られず,「思いついたことを思いついたその瞬間に」発話が可能となるマルチモーダル・マルチスレッド・チャットシステムを提案する.また,提案システムを非対面状況・対面状況の2種類の状況で利用した事例について報告する.
(4)床面RFIDセンサ「インテリマット」の開発
 黒川高弘,高橋甲介,中西英之(阪大)
利用者の左右の足に取り付けられたICタグと床に敷かれたRFIDアンテナからなる位置検出システムを提案する。これにより観測空間内では、利用者はプライバシーに大きく踏み入られることなく、また観測者は必要な情報のみを抽出することで利用者の行動を推測することが可能になる。本システムは超音波等を用いる位置センサと異なり、利用者に端末を携帯させずとも得られた位置情報が誰のどの足のものかまで判別可能である。
●16:00-16:20 休憩
●16:20-17:50 招待講演
しっかり/かっちりロボットデザイン~インタラクションデザインのススメ~
 園山隆輔氏(T-D-F)
●20:00- HCIP12(要参加登録)
--7月7日(土)--
●9:00-11:00 セッション2:しっかり/かっちりインタラクション(2)
(5)Piconotes: タグとファセット分類を用いた手書きメモ管理システム
 生駒浩隆,五十嵐健夫(東大)
タグとファセット分類を用いて手書きメモを管理するシステムを提案する。ファセット分類は階層構造より表現力が高く、効率的なナビゲーションなど多くの利点が認識されているが、ファセット分類の適用方法や編集方法などに関して課題が多く残っている。そこで本研究では、個人が手書きメモを管理するために、タグを用いて独自のファセット構造をボトムアップに構築し、インタラクティブな編集を支援するGUIの提案を行う。
(6)AwareTable: 透過調光ガラスを用いたテーブルトップシステムの試作
 三浦元喜,國藤進(北陸先端大)
透過調光ガラスを用いたテーブルトップシステムを試作した.透過調光ガラスとは液晶フィルムへの電圧印加によって透明状態と不透明状態を切り替えることができる特殊な板ガラスである.透過調光ガラスを天板として用い,プロジェクタとカメラを内部に設置することにより,投影表示の視認性を高めつつ,天板上のオブジェクトに貼り付けたタグを高精度で認識する,という2つの相反する性質を兼ね備えたテーブルトップを実現できる.
(7)「弾き語り」のための楽器 ~創造活動のためのユニバーサルな道具を目指して~
 西本一志(北陸先端大)
「○○のための楽器」シリーズ第4弾である,弾き語りのための楽器について,その構想と実装について報告する.さらに,筆者が従来から目指している「創造活動のためのユニバーサルな道具」として,この楽器がどのように位置づけられるか,さらにどのように発展させていくべきかについても議論する.
(8)モバイルサービスのタスク指向型メニュー搭載を目指して
 ーユーザ行動モデル記述方式とその利用についての一考察ー
 笹島宗彦,來村徳信(阪大),長沼武史,倉掛正治(NTTドコモ),溝口理一郎(阪大)
携帯電話などのモバイルインターネットサービス利便性向上を目的として,タスク指向型メニューの実現に向けた取り組みについて報告する.タスク指向型メニューとは,ユーザが対峙している状況やしたいと考えている行動を主にメニュー選択することによって所望のサービスサイトへ到達することを支援する枠組みである.本報告では,ユーザの行動モデル記述方式とその実規模範囲への適用,モバイルサービス改善シナリオ等について報告する.
●11:00-11:20 休憩
●11:20-12:50 セッション3:しっかり/かっちりインタラクション(3)
(9)DashSearch:ウィジェットを利用したデスクトップ 検索インタフェース
 後藤孝行(総研大),武田英明(NII/東大),安村通晃(慶大)
ファイルに付与されている多様なメタデータを活用し、効率的にファイ ル検索を実現するデスクトップ検索インタフェース 「DashSearch」を提案する。DashSearchは複数のウィジェットと呼ばれる簡易アプリケーションの組 み合わせによって、検索条件の組み替えを容易にし、また、関連情報か ら間接的に検索する連想的検索をシームレスに行うことができる。これら機能により、検索技術の簡易化を実現する。
(10)コンタクトセンターにおける事例検索ナビゲーションの開発
 河野泉,宮崎陽司(NEC)
企業のコールセンターにおいては、障害と対処を記録した過去の事例を検索し、問題解決の手がかりとする事例検索システムの導入が進んでいる。従来、検索の際のキーワードをどう表現してよいかわからないという問題があり、検索対象である事例集合に対して、現象や原因など事例を絞り込めるキーワードをユーザに提示して検索支援を行うナビゲーション機能を開発した。ユーザはキーワードを選択するだけで検索が実行できる。
(11)映画等を対象としたダイジェスト映像生成のための映像特徴に関する検討
 吉高淳夫,田中壮詩,平嶋宗(広島大)
様々なメディアによりアクセス可能な映像コンテンツの数は増加の一途をたどっている。このような状況で、映像コンテンツの選択を支援するためのダイジェスト映像の自動生成は重要な技術の1つと考えられる。本発表では、映画やドラマなどの映像コンテンツを対象とし、映像に付与される撮影・編集上の演出が映像コンテンツの選択に寄与するかに関する調査に基づいた効果的なダイジェスト生成へ向けた指針について考察する。
宿泊について
宿泊形式のHCIP12と併催となります. HCIP12参加者以外の宿泊の斡旋等は行っておりません.
宿泊を希望する場合はHCIP12に参加登録して下さい.
アクセス
新千歳空港駅
| JR 快速エアポート(1時間に2便,70分程度)
小樽築港駅(または小樽駅)
| 中央バス 望洋台線[6](1日に10便,20-30分程度)
マリンヒルホテル小樽

地図・時刻表

発表募集(〆切りました)
申し込み方法
下記内容を記した電子メールを下記照会/申込先までお送りください. メールの題名(subject)の先頭には[HCI発表申込] を付けてください.
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HCI研究会(第124回)発表申し込み

1.申込者/発表者情報
 氏名(ふりがな):
 所属:
 原稿依頼送付先(連絡先)
 郵便番号:
 所在地:
 宛名:
 電話番号:
 e-mail:

2.発表内容
 発表題目:
 著者氏名とその所属(共著者含む):
 ※同じ所属の人が連続する場合は所属をまとめて下さい.
 ※登壇予定者の氏名の前に○を付けて下さい.
 要旨(200字以内):
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照会/申込先
所属 名前
E-mail: sighci124@sighci.jp (@は半角に置き換えてください)
SIGHCI124担当
主査:中小路久美代(東大/SRA-KTL)
幹事:青木恒(東芝)/加藤直樹(東京学芸大)/河野恭之(関学大)/志築文太郎(筑波大)/水口充(NICT)
担当運営委員:大島千佳(ATR)/木村朝子(PREST/立命館大)/高嶋章雄(北大)/田村弘昭(富士通研)/中西英之(阪大)/三浦元喜(JAIST)